「かぶと虫」注文してから3か月後、
いよいよ うちにやつてきました。
真新しい1972年型1300のアイロンテールです。

映画で見たあの「かぶと虫」が目の前にあるのです。家の車庫に入ってきました。
小学生の私は大興奮でした。もちろん、映画の主人公と同じ「ハービー」と名付けました。
これまであいていた車庫は、うちの犬(コリーでした)の寝床になっていました。
犬は(当たり前ですけど)新しい同居人に興味があるはずなく、ただ興奮しているぼくをびっくりして見ていました。

この犬は、散歩中に他の犬とすれ違ってもなんの反応もしないし、猫が通っても気付かない程、ボーッとしている犬でした。
それなのに、何日かして、夕方のある時になると、わんわんと吠えて騒ぐようになりました。
えなんで?と思いました。
が、それからしばらくすると父が会社に乗っていった「ハービー」が、一緒に帰ってくるのです。
つまりうちの犬は、「ハービー」のエンジン音だけを聞き分けて知らせるのです。
それも僕たちには聞こえない遠くから。
「わんわん、「ハービー」帰ってきたよ、わんわん!!」
みんなに知らせなくちゃ、と思って吠えていたのかもしれません。

とてもいい犬でした。うちの「パブロフの犬」でした。
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