6. 「かぶと虫」がうちにやってきた。

「かぶと虫」注文してから3か月後、

いよいよ うちにやつてきました。

真新しい1972年型1300のアイロンテールです。

映画で見たあの「かぶと虫」が目の前にあるのです。家の車庫に入ってきました。

小学生の私は大興奮でした。もちろん、映画の主人公と同じ「ハービー」と名付けました。

これまであいていた車庫は、うちの犬(コリーでした)の寝床になっていました。

犬は(当たり前ですけど)新しい同居人に興味があるはずなく、ただ興奮しているぼくをびっくりして見ていました。

こんなかんじ。

この犬は、散歩中に他の犬とすれ違ってもなんの反応もしないし、猫が通っても気付かない程、ボーッとしている犬でした。

それなのに、何日かして、夕方のある時になると、わんわんと吠えて騒ぐようになりました。

えなんで?と思いました。

が、それからしばらくすると父が会社に乗っていった「ハービー」が、一緒に帰ってくるのです。

つまりうちの犬は、「ハービー」のエンジン音だけを聞き分けて知らせるのです。

それも僕たちには聞こえない遠くから。

 

「わんわん、「ハービー」帰ってきたよ、わんわん!!」

みんなに知らせなくちゃ、と思って吠えていたのかもしれません。

 

ハービー帰ってくるよ!

 

とてもいい犬でした。うちの「パブロフの犬」でした。

 

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