11. 母の運転。

僕が小学生の頃の冬休み、家族で母の実家の富山に車で行くことになりました。

中学生の兄、小学校低学年の弟、父と母、僕の5人で、小さなビートルはパンパンです。

当時は名古屋に住んでいたので、富山までは結構な長距離ドライブでした。

数河峠

名古屋を出て最初のうちは、飛騨川沿いの、とても景色のいい道を走っていきました。

岐阜県と富山県の県境の数河峠に差し掛かると、雪がちらほら降ってきました。

「エンジンが後輪の上にあるため雪の上でも。。。。。」 参照 https://thinkingouttabox.wordpress.com/2009/11/08/vintage-vw-beetle-ads/

父と僕は「リアエンジンだから、雪に強いんだよね。本に書いてあったんだもん。」と嬉しくて、ビートルの能力に自信満々でした。

峠の頂点に差し掛かる頃、車がつるつると山道を滑り出しました。道が凍結しているのです。父はコントロールできません。

スルスルーと勢いよく行ったら側道の雪の塊にぶつかって止まりました。走っている車も少ないのも幸いでした。

今思えば 当たりまえですが、 凍った道ではチェーンがないと走れません。雪道を初めて走る父は持っていませんでした。

リアエンジンだろうがFFだろうが関係ないのです。チェーンがあれば走れるし、なければ走れません。

母が、「お父さん、こういう時ブレーキ踏んだらだめ。エンジンブレーキを使うのよ。」と言って、父と運転を交代し、なんと峠を超えてしましました。

父が小さく見えた日でした。

*アイキャッチの写真 参照 http://www.picontrain.com/pots/257/cards/1174

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