僕がスズキのアドレスを選んだわけ

Suzuki Address V125
Suzuki Address V125
スポンサーリンク

実はベスパに乗りたかった

当時、まだビートルは持っていなかった。

妻と二人で出かけるには、二人乗りのバイクもいいかもしれない──そんなふうに思ったことがある。
それに、ずっと憧れていたベスパにも、一度は乗ってみたかった。

各パーツのデザイン、曲線美素晴らしい。
憧れのベスパ? Piaggio?

若くもない夫婦が、ベスパで二人乗りして走る。
ちょっと恥ずかしいけれど……

それでもいいから、乗ってみたかった。

でも、小型オートマ限定免許を取ることから始める必要があった。

取得から一年間は二人乗りができないということを知ったのは、教習所でのことだった。その話を聞いたときは、少し落胆した。

まあ、それは仕方がない。──もうひとつの問題は、憧れのベスパがけっこう高かったことだった。

結局、ベスパはあきらめた。

国産中古スクーターに

普通なら、2〜3件のバイク屋を回って、その中から決めるって感じかもしれない。
でも、そういうバイク屋は、たいてい郊外にある。

電車を乗り継いで、駅から歩いて……なんてやっていたら、それだけで一日が終わってしまう。
天気にも、気分にも左右されるし、そこまでして探そうという気には、どうしてもなれなかった。

正直なところ、ベスパ以外のスクーターは、どれも似たように見えたのだ。

だから僕は、比較的近くにある、そこそこ大きなバイク屋に足を運んだ。
125ccの中古スクーターが、4台ほど並んでいた。

その中から選んだのが──中古のスズキ・アドレス。

SUZUKI DIGITAL LIBRARY|二輪車

教習所で乗っていたのも、たしかアドレスだった気がする。
ブラックのボディが、なんとなく引き締まって見えたのも、理由のひとつかもしれない。

でも最終的には──やっぱり、値段だった。
一番安かったから、それにした。

バイクのことを知らないまま、買ってしまった

そのアドレスに乗ってしばらくしてから、いくつか気づいたことがある。

ライトスイッチのマークは、日焼けのせいか、ほとんどかすれて見えなくなっていた。

外装のカウルも、Amazonにあるような社外品に交換されているようだった。メーカーのステッカーは、どこにも貼られていなかった。

外装のカウルを変えた理由は、あえて深く考えないことにした。想像しても、あまり楽しい答えは出てこなさそうだったからだ。

あるべくステッカーがないスズキのアドレス

しばらく乗っていると、燃料メーターが動かなくなった。

バイク屋に持っていくと、整備士さんはメーターを軽くコンコンと叩いた。
すると、針がゆっくりと上がっていく。

「アドレスには、よくあるんですよ。針が軸にくっついちゃうんです」

ガソリンメーターの針が軸にくっついて動かない/ スズキのアドレス

あっけないほどの原因と対処法に、ちょっと拍子抜けした。買ったばかりだっただけに、少し落胆もした。

その後もたびたび起きたが、叩けば直った。

当時の僕は、バイクのことをほとんど何も知らなかった。だから、仕方がない。

「今度買うときは、もう少しよく確認しよう」と思ったが、たぶんこれが最初で最後の一台になる気もしている。

スズキのアドレスも悪くない

それでも、ちゃんと走ったし、故障もなかった。

ビートルには内緒だが、アドレスはいつも機嫌よく走ってくれる。

交番の前に停められていた白いスクーターが、まさかの同じアドレスだったときは、ちょっと嬉しかった。
「自分の選択も、まんざらでもなかったな」と思った。
なんといっても、白バイ?と同じバイクなんだから。

近場は、もっぱらアドレスの出番だ。

もちろん、一年経って、妻と二人乗りもした。

でも「怖い」と言われてしまい、3〜4回乗ったきり、乗らなくなってしまった。


**アドレス関連のおすすめ記事**

にほんブログ村 車ブログへ
にほんブログ村

コメント

にほんブログ村 車ブログへ
にほんブログ村