郵便受けに届いた、あの封筒
毎年この時期になると、忘れずにやってくるのが自動車税 納税通知書。
ポストに入っていた薄青い封筒を見ると、もはや季節の風物詩のように感じてしまう。
──そうか、あれからまた一年、ビートルと一緒に過ごすことができたんだな。そう思うと、ちょっとした感慨がよぎる。
39,600円。ビートルの「定額」
うちのビートルは1974年式の1200cc。排気量からすれば、本来は34,500円。
でも、13年を超える古いガソリン車には「環境にやさしくない」という理由で、約15%の重課がつく。
その結果、今年も39,600円。すっかりビートルの“定額”になってしまった。
軽自動車の1万円がちょっと羨ましく思えてくる。
クラシックカーにやさしくないのか、クラシックカーがやさしくないのか
いまの日本では、古いクルマに乗ることは「環境に悪いこと」とされている。
たしかに、うちのマンションの駐車場であの排気の匂いをかいだとき、「やっぱり環境に悪いんだろうな」と、申し訳なく思う。
燃費も安全性も、いまの車にはかなわない。それは事実だ。
──そこは、ほんの少しだけ目をつぶってもらえると、ありがたい。
100km走れば、単純計算で約24kgもの二酸化炭素を空に放っていることになる(燃費10km/Lとして)。すごい量。
──これまた、本当に申し訳ない……と思っている。
*こちらを参考にしました。

しっかり納税して、ビートルと一体感を味わおう
もしビートルが、何の苦労もない最新型だったら──
そろそろ「乗り換えようかな」と思っていたかもしれない。
でも、あのスタイルと、どこかに“人”を感じさせるところがあって、愛着が湧いてしまう。
重いクラッチ。効きの甘いブレーキ。高速を走るときの、ちょっとした覚悟。
それらがあるからこそ、ビートルと一体になって走っている感覚がある──そんな気がする。
もしビートルじゃなければ、きっと僕のドライブはつまらなくなって、「もう自動運転でいいや」と思ってしまうかもしれない。
今年も、自動車税 をきっちり納めて、ビートルとの時間を、ちゃんと楽しませてもらおう。
──そう、まだまだ現役なのだ。
**空冷ビートル関連のおすすめ記事**
コメント