納車は1971年なのに「1972年モデル」の謎・ 欧米のモデルイヤーの概念 

1972年式空冷ビートルが前年に納車された

幼いころ、うちの父親が1972年式のビートルを買ったときのこと。1972年式なのに納車されたのは1971年11月だったのを覚えています。

父の1972年型1300CC

当時小学生だった僕には、これが不思議なことでした。普通に考えて、1971年に発売されたら1971年モデルじゃないの?って思ったからです。


実は今でも同じ現象があります。いま私は1974年モデルに乗っていますが、車検証の初年度登録年月を確かめると、やっぱり1973年11月。前年に納車されています。

車検証 初年度登録年月

答えは、欧米の「モデルイヤー」という仕組み

先日調べてわかったこと、これって「モデルイヤー」っていう欧米の概念でした。

要するに、北米やヨーロッパの車って、前年の9月1日から翌年の8月31日が一つの製造年度になってるのです。だから毎年だいたい9月に新型が出るって仕組み。

欧米では「新モデル=前年の秋から売り始める」のが当たり前。だから1973年11月に納車されても「1974年モデル」ってことになるんです。

1974モデルの取説ですが、1973年8月版です。

1974モデルの取説ですが、1973年8月版です。
1973年8月版

一方、日本では初度登録年月で決まります。
「例えば、初度登録年月が平成3年4月の場合には、平成3年式若しくは1991年式と呼ばれることになる」(Wikipediaより)
この違いを知っていると、輸入車を見る目が少し変わるかもしれませんね。

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