2025年10月26日付の日経新聞、朝刊の27面、で、『えっ、そうなの!?』って声が出そうになった記事を見つけました
ドッグランで愛犬が人に衝突し、最終的に1600万円もの賠償金を支払う判決。
しかしその金額は、なんと自動車保険の「個人賠償特約」によってカバーされたのです。
🐶 ドッグランでの事故が裁判に発展
記事によると、飼い主は大型犬をドッグランで遊ばせていたところ、犬が興奮して他の利用者に衝突。
被害者となったその利用者は、左足と肩を捻挫し、肩には後遺症が残ると診断されました。
その後、被害者は治療費と慰謝料の支払いを求めて提訴。

裁判は一審・二審にわたり争われることとなりました。
🐶 一審:請求棄却
- 飼い主は犬に注意を向けており、過失はなかった
- 被害者もドッグランという環境で犬の動きを予見できた
→ よって、飼い主への賠償請求は棄却
🐶 二審:1600万円の支払い命令
しかし二審では判断が覆りました。
裁判所は次のように指摘しています:
「ドッグランであっても、興奮した犬を落ち着かせる措置を怠った」
この点を飼い主の過失と認め、1600万円の支払いを命じる判決が下されました。

🐶そして意外な展開――支払いは「自動車保険」で
被告となった飼い主は、この1600万円を自動車保険の「個人賠償特約」で支払いました。
えっ? こんな件でも自動車保険が出るんだ。この記事を読んで一番驚いた点です。
つまり「車の事故」とは関係ない犬による事故でも、自動車保険の「個人賠償特約」が機能したのです。
🐶 「個人賠償特約」とは?
「個人賠償特約(個人賠償責任補償特約)」は、自動車保険や火災保険などに付けられるオプションです。

日常生活で「他人にケガをさせた」「他人の物を壊した」といった賠償責任をカバーしてくれます。
- 飼い犬が他人にケガをさせた
- 自転車で歩行者にぶつかった
- 買い物中に商品を壊した
- 家族が他人にケガを負わせた (多くの保険では家族も含まれる)
私が入っているソニー損保では、一年の掛け金は1,780円、3億円までの補償がついています。
「示談代行サービス」も付いていること保険会社が多いので、安心感があります。
🐶 自分のペットが他人に危害を加えても補償される
「うちの犬はおとなしいから大丈夫」と思っていても、
環境が変われば犬も思いがけず興奮したり、予期せぬ行動をとることがあります。
今回は、飼い犬がドッグランで他人をケガを負わせても、自動車保険から補償がでたということが驚きでした。
このブログを書きながら、改めて自分の保険内容を確認してみました。
すると「えっ?こんなことも自動車保険でカバーされるんだ!」なんて驚きがたくさんありました。
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No2「旧車乗りは弁護士特約にはいろう」。次回投稿です

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