今年の夏、セミが鳴かない。暑さのせい?

今年の夏、セミが鳴かない。

例年なら、7月に入るころには、家の近くの木立から一斉にミンミン、ジージーとセミの声が聞こえてくる。
その音を聞くと、「ああ、夏が来たな」と体が思い出す。僕にとって、セミの声はそんな合図のような存在だ。

でも、今年は違う。沈黙が続いている。
毎年、七夕のころには“第一声”を聞いていたのに、今年はどこかおかしい。

アブラ蝉

6月から突然の猛暑。30度を超える日が続き、夜も熱帯夜。
それなのに、雨はほとんど降らない。まるで梅雨がなかったかのように感じる。
この異常な暑さが、セミたちにも影響しているのかもしれない。

ふと、昔の夏を思い出した。

僕が若かった頃の夏は、今とはまるで違っていた。
クーラーなんてなくても平気で、父のビートルに乗って出かけるのが楽しみだった。
窓を全開にして風を浴び、うちわをあおげば、それだけで十分だった。
真夏の太陽の下でも、どこかのんびりしていて、今のような「耐える暑さ」ではなかった気がする。

それが今では、ほんの数分の信号待ちでも頭がクラクラする。
年齢のせいもあるけれど、それだけじゃない。
夏そのものが、もう「のどかな季節」ではなくなっている。

気温の高さも湿度も強烈で、天候や時間帯を選ばないと外に出るのも危険。
うっかりすれば命に関わる。そんな夏に、いつの間にか変わってしまった。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 人生を楽しむへ
にほんブログ村

コメント