いつものガソリンスタンドで、いつものようにガソリンを入れた日のこと。
給油するたびに、「オイル交換どうですか?」とか「タイヤの溝がちょっと……」とか、まあ定番のやりとりがあるんだけど、
この日はちょっと違った。
「ダイヤモンドキーパー、どうですか?」
名前だけは聞いたことがあったので、「そんなにいいものなの?」と聞いてみたら、
スタッフがボディの一部(20センチ四方くらい)に実際に施工してくれて、「比べてください」と。
見ると──たしかにダイヤモンドキーパーによる艶は違う。
うまい売り込み方だな、と思いつつ、感心してしまう。ちょっと悔しいけど。
「3年間はノーメンテナンスで大丈夫です。ポリッシュしたうえでコーティング剤をのせるので、ここまでピカピカになります。
1年に1回、メンテナンスコーティング(8,000円)をしていただければ、5年間は大丈夫。しかも、その間は水洗いだけでOKです」
そんなふうに説明された。
ちなみに、空冷ビートルサイズで税込40,000円。
え、高い……とは思ったけど、この艶で5年ラクできるなら、まあアリかもなと思ってお願いすることにした。
ダイヤモンドキーパーは、いい買い物だと思った。。。
施工後は、本当に見違えるようにピカピカになった。

担当者とも顔なじみになって、廃油の処理やバッテリーの廃棄、ちょっとした工具を借りたいときも、気軽に相談できるようになった。
「これはこれでよかった。」と思ってた。
──で、1年後。
担当者異動。彼、3年持つって言ってたよ?
1年ごとのメンテナンスコーティングの予約に行ったら、なんとその担当者は異動していた。
代わりに出てきた担当者が、淡々とこう言う。
「状態が少し悪いので、今回はBコース、18,000円になります」
……え? メンテナンスコーテイング、8,000円って言ってなかった?
そう聞いても、「はい、それはAコースの値段、お車の状態をみると、Bコースになります。」としか言わない。
というか。ノーメンテナンスでも3年はもつといっていたのに。
どこか、こちらの懐を探っているような目つきに見える。
「電話するから。」と言って、ガソリンだけ入れてその日は帰った。
ガソリンスタンドは「ガソリンを入れる場所」でいいのかもしれない。
ガソリンだけじゃ儲からないのは、なんとなくわかる。
ダイヤモンドコーテイング自体はとてもよかった。
でも、言ってたことと違うと、ちょっとモヤモヤする。
──ということで、そのガソリンスタンドには行かなくなった。
いまは、水洗いのあとに市販の液体ワックスをササッとスプレーして、拭いて終わり。
ビートルなら、液体ワックス作業は5分もあれば終わる。
これで充分の輝きになる。
やっぱり、ガソリンスタンドは「ガソリンを入れる場所」でいいのかもしれない。

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