1974年式 1200cc 空冷ビートル エンジンオーバーホールの記録

エンジンオーバーホール
ばらばらエンジン

1974年式フォルクスワーゲンビートル1200ccのエンジンオーバーホールを実施しました。

形式は、D型エンジン。

出力不足とオイル漏れに悩まされていた愛車が、工賃50万円で見事に復活。

作業内容から費用まで参考になる情報をまとめました

なぜエンジンオーバーホールが必要だったのか

症状:出力不足、オイル漏れ、異音

  • プッシュロッドからのオイル漏れ:走行後に駐車場にオイルが滲む
  • 出力不足:駐車場の坂道で力不足を実感
  • 異音:エンジンから気になる音が発生
  • 最高速度の制限:70km/hで不安を感じるレベル
プッシュロッドからのオイル漏れ
プッシュロッドからのオイル漏れ

その詳しい症状については前回のをご参照ください。

エンジンオーバーホール作業の流れ

作業期間:約1ヶ月

「ひと月くらいかかるから、できたら電話するよ」と整備士さんから連絡。

そして、一ヶ月後、完成したと電話がありました。

交換パーツ一覧と費用

● ストック77mm ボアキット マーレー
● NOSシリンダーヘッド <– これが高い。156,000円也 
VW純正リマニファクチャー シングルポート1200cc T-1 ’66-ON

NOSシリンダーヘッド
高いです。出典 Flat4のサイトより


● 純正 コンロッド
● バルブリフター
● EG-162A プッシュロッドチューブ
● EG-117 オーバーホールキット
● クランクフライホイールシール
● メインベアリング
● EG-128A カムベアリング
● EG-064 コンロッドベアリング
● ストックカムシャフト
● エンジンリアシールラバー
● プラグコード
● デスビキャップ、ローター
● ヒーターホース
● キャブOH
● 中古ケース(交換)

オーバーホール完了!総費用は?

総工賃:500,000円(税込)

この価格には以下が含まれます:

全パーツ代

  • 作業工賃
  • マフラー塗装
  • エンジン内部塗装
項目オーバーホール前オーバーホール後
最高速度70km/hが限界100km/h余裕
坂道性能駐車場の坂で苦戦軽々と登坂
オイル漏れプッシュロッドから漏れ完全になし
エンジン音異音ありなめらかな音

慣らし運転の注意点

オイル交換:1,000km走行後に実施 最高速度制限:70km/hまで

エンジン音の変化


もちろん、オーバーホール後のエンジン音は非常になめらかになりました。以前の異音は完全に解消され、アイドリングも安定しています。

まとめ:オーバーホールの価値

投資効果

  • パワー向上:劇的な性能アップを実感
  • 信頼性向上:エンジン回りの故障リスク大幅減少
  • 快適性向上:静かでスムーズな走行

50万円は決して安くない投資でしたが、愛車の復活を考えると十分に価値のある選択でした。

特にNOSシリンダーヘッドは高額でしたが、長期的な信頼性を考慮すれば適正な投資だったと思います。

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