「空冷ビートルって、ガソリンはハイオクですか? レギュラーですか?」
――この質問、もちろん、ハイオク!と思ってました。
私の車の取扱説明書では、なんと1200ccだけはレギュラー仕様でした。
エンジンごとに違うオクタン価指定
空冷ビートルのエンジンデータを見ると、次のように記載されています。
エンジン別指定オクタン価
参照: (1200, 1600cc)空冷ビートル1974年式マニュアル (1300cc)空冷ビートル1971年式マニュアル
排気量 | 推奨オクタン価(VWデータ) | 日本でのオクタン価の規格 | エンジンの圧縮比 |
---|---|---|---|
1200cc | 87 | レギュラー(89以上) | 7.0 |
1300cc | 91 | ハイオク(96以上) | 7.5 |
1600cc | 91 | ハイオク(96以上) | 7.5 |
一般的に、圧縮比が高いクルマにはハイオクと言われていますが、ビートルの場合も圧縮比の違いがガソリン指定に反映されています。
1200ccエンジンは圧縮比7.0と低めに設定されているため、オクタン価87で十分ということでしょう。

国によってガソリンのオクタン価基準が違います。
日本とドイツではガソリンの規格が異なります。ドイツでは、レギュラーに相当するガソリンのオクタン価が日本より高いんです。
- Super(レギュラー)=オクタン価 95
- Super Plus(ハイオク)=オクタン価 98
ドイツでは、レギュラーのオクタン価(95)は日本のほぼハイオク(96)に相当します。だからドイツ車の多くがハイオク指定なんですね。日本の基準に置き換えると、ドイツで「レギュラーでOK」とされている車でも、日本では「ハイオク推奨」になるわけです。
僕の1200ccビートルの場合
僕のビートルは1200ccで、本来はレギュラー指定なんですが、実はハイオクを入れています。
一般的には「レギュラー指定車にハイオクを入れても経済的なデメリットしかない」と言われていますよね。確かに、ノーマルのエンジンならその通りだと思います。
でも、僕の場合は理由があります。
以前エンジンオーバーホールをした際、メカニックの方からこう言われました:
「古いエンジンだし、ハイオクを入れたほうがいい」
カーボンの蓄積防止や、古いエンジンの保護という意味でも、ハイオクを入れることで安心感があります。
でも、50年以上経つ古い車だから、ハイオクのほうがいいのでしょう。
皆さんはどう思われますか?

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