冬場の持病 アイシング

空冷ビートルのアイシング、お乗りの方ならよくご存知ですね。
寒い時期、特に湿度の高い雨の日はひどくなります。
私の場合、走り出してしばらくは、回転数をあげエンジンが止まらないようにしています。
アイシングはなぜ起こるのか? 気化熱だけではなかった

アイシングはなぜおきるのですか?

アイシングが起こる理由はいくつかあるんだ!
アイシングを起こす理由は一つではありません。
以下は、キャブレターとインテークマニホールド(インマニ)の模式図になります。
濃い青い部分は氷です。

キャブレター内のくびれで、外気の温度が下がり ⇒ アイシング

キャブレターの中に、空気とガソリンと混ぜてミスト状にして混合気を作るくびれた部分があります。(ベンチュリー)
このくびれを空気が通過する際、温度が下がります。(ベルヌーイの法則)
気温が低い冬は、温度が下がり空気中の水分が凍って氷になります。
通り道が氷で狭くなると空気が充分供給されず、混合気のバランスが崩れ、エンジン不調となるのです。
湿度が多い日は空気中の水分が多く氷の量も増えるので、寒い雨の日は調子が悪いのですね。
キャブレター内でアイシングが起きる理由
- キャブ内のくびれを空気が通過する際、温度が下がる(ベルヌーイの法則)
- 空気中の水分は凍って付着し、通路をふさぐ
インテークマニホールド(インマニ)内で、燃料の気化によって熱が奪われ ⇒ アイシング

キャブレターでミスト状になった混合気は、その一部が気化しながらシリンダーに運ばれます。
揮発性の高いガソリンは、気化する際に猛烈に気化熱を奪い温度が急降下します。
そうなると空気中の水分は凍って、ガソリンは液体に戻ります。
液体のままのガソリンでは効率の良い燃焼ができません。
インマニでアイシングが起きる理由
- 気化熱の発生で温度が急降下
- 気化したガソリンが液体に戻り、空気中の水分は凍って付着し通路をふさぐ
アイシングの対策
激寒のドイツで開発されたビートル、対策がないはずはありません。
インマニを排気ガスの熱で温める
アイシングの対策として、エンジンシリンダー近くのインマニは並行して排気ガスが通るようパイプがあり、アイシングにならないよう温めています。

エアクリーナにエンジンの熱で温められた空気を送る
また、エアクリーナーにヒートホースからの温かい空気を取り入れ、アイシングを防ぎます。

エアクリーナーのは弁があり、サーモスタットにより開閉します。

電気インマニをヒーターで温める
フラット4からはインマニのをヒーターで温めるキャブヒーターも販売しています。
【参考】空気とガソリンから混合気に変わる様子がわかる動画

この動画で、ベンチュリーの空気の流れがわかるよ

結構な勢いでくびれを空気が通過しています。これで温度が低下するのですね。
参考サイト
https://www.faa.gov/sites/faa.gov/files/09_phak_ch7.pdf


