私が約8年間を共にした愛車は、1974年式の空冷フォルクスワーゲン・ビートル 1200です。今回は、実際にかかったリアルな空冷ビートルの維持費をまとめて公開します。
購入したのは、仙台の中古車センターでした。

車体価格が安かったのは魅力でした(60万円)が、「現状渡し」だったこともあり、実はまともに公道を走れるようになるまで丸一年もの時間を費やしました。
思えば、私は典型的な「ハズレ」のビートルを引いてしまったのかもしれません。
この8年間、故障や修理を繰り返しながら乗り続けた「ハズレを引いたオーナー」のリアルな空冷ビートルの維持費(修理費用含む)を、包み隠さずご紹介します。
目次
期間別の維持費詳細

表にまとめました
| 期間 | 費用 | 主な修理・整備内容 | コメント |
|---|---|---|---|
| 購入直後~1回目車検(2018/3~2020/3) | 975,000円 | ●足回り全般 ●ブレーキシステム ●オルタネーター(発電機)交換 ●エンジンのオーバーホール | 未調整車を買うとこうなります。整備すべき箇所がすごく多かったです。 |
| 1回目の車検(2020/3~2022/3) | 420,000円 | ●シート交換 ●フロアパン溶接(床板の腐食修理) ●フェンダー板金 ●ランニングボード交換 ●クラッチ周り修理 | 見た目を重点的に良くしました。 |
| 2回目の車検(2022/3~2024/3) | 121,500円 | ●定期的なオイル交換 ●基本的な車検整備 | ようやく、この2年はオイル交換と車検だけでした。 |
| 3回目の車検(2024/3~現在) | 138,500円 | ●定期的なオイル交換 ●基本的な車検整備 ●コンタクトポイント故障修理 | 安定期に入ってきて、たまに旧車ならではのトラブルは発生します。 |
| 合計 | 1,655,000円 | – | 約8年間 |
旧車オーナーになって分かったこと

✅ 良かった点
- 2回目の車検以降は比較的安定
- トラブルも「想定内」になってくる
- 一度しっかり直せば長く乗れる
⚠️ 覚悟すべき点
- 初期投資は想像以上(現状渡しの場合)
- まともに走るまで1年かかった
- 専門知識のある整備工場が必須
💡 これから買う人へのアドバイス
- 空冷ワーゲン専門店で整備済み車を選ぶ:初期費用は高くても結局安上がり、車種は限られる
- 色、年式にこだわると、空冷ワーゲン専門店以外も選択肢になるが、総額は高くなりがち
- 選ぶ際は空冷ビートル乗っている人に立ち会ってもらったほうがいい
- 信頼できる工場を見つける:これが最重要
株式会社フラットフォー|FLAT4 | ...
まとめ
空冷ビートルの維持費は、初期投資を乗り越えれば意外と現実的です。
車検も含めて年間に換算すると、約6〜7万円。
趣味のクルマとしては、十分“アリ”だと思いませんか?
ただし、私の「安く買って直す」戦略は、正直、失敗でした。
初めて乗る方は空冷ワーゲン専門店の整備済み車のほうがいいかもしれません。


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