「メモリーカードの速度が低下しています。」と表示された!
私の愛車、空冷ビートルの運転中に、ドラレコ(ドライブレコーダー)の画面にこんなメッセージが出ました。
ドラレコ取付の記録はこちらの記事にまとめました:
空冷ビートルにGarmin製ドラレコを取り付けた記録

「メモリーカードの速度が低下しています。」
一瞬、「ちゃんと録画できているのか?」と不安になりましたが、帰宅して確認してみると、録画データはちゃんと残っていました。
とはいえ、なんとなく気持ちが悪いものです。
そういえば、amazonで一番安いものを購入したのでした。

初期化で直る? でも…
ネットで調べてみると、「SDカードを初期化すると改善することがある」という情報を見つけました。
ドラレコのメニューから初期化を実行。これでひと安心…と思ったのも束の間。
しばらく運転していると、また同じエラーメッセージが表示されました。
どうやら根本的な解決にはならなかったようです。
ドラレコのSDカードは実はかなり過酷な使われ方をしている
改めて調べてみると、ドラレコに使うSDカードは、私たちがよく使うデジカメ用などと比べて、はるかに過酷な条件で使用されていることがわかりました。
・運転中は、常に録画し続けている
・容量がいっぱいになると、古い映像を自動で上書きする
つまり、読み書きの頻度が非常に高く、休む暇がないんです。
SDカードの耐久性にも「ランク」がある
それは、SDカード内部の記録方式(メモリーセルの構造)によって次の3種類に分類されるからです。
- SLC(Single Level Cell):→ 非常に高耐久
- MLC(Multi Level Cell):→ 中間の耐久性
- TLC(Triple Level Cell): → 安価だが耐久性が低い
この中で最も信頼性が高いのがSLCタイプ。ただし、値段もとびぬけて高い。
たとえばPanasonicの業務用SLCカードは、たった4GBでなんと17,000円近くします(しかも、2023年頃から受注停止)
産業用や軍用など、特殊な用途で使われるもののようです。
値段が高すぎて需要が少ないのかあまり出回ってません。
SLCに代わる技術として「pSLC(pseudo SLC)」という方式もあります。
これはMLCやTLCを使いつつ、SLCのような動作をさせることで耐久性を高めたもの。
SLCは高すぎるということからか、監視カメラやドラレコ用ということで、このpSLCタイプも出回るようになったとのことです。
しかし、やはりお値段は高め。安価なドラレコ本体が買えるくらいの価格になってしまうことも。
現実的な選択肢は?信頼できるメーカー製の「高耐久タイプ」
やはり現実的には、耐久性と価格のバランスを考えて、「ドラレコ用」として販売されているメーカ品の高耐久タイプのSDカードがいいようです。Sandisk、Transcendが有名ですね。
でも、安い偽物が出回っているようです。販売元を確認してください。
私はAmazonで、発送物と販売元がAmazonと記載があるものを買いました。(Amazonを信じて)


このSDカードをSanDiskはドライブレコーダー用としてますが、詳しい仕様を公表していないため、SLC?MLC?TLC?が不明です。
値段的に想像できますが。こんな記事も参考になるかもしれません。

結論として、性能と金額のバランスが取れているものは、メーカー品で、かつ「ドライブレコーダー対応」や「高耐久」と明記されているもになるのでしょう。
そして定期的な交換もお忘れなく
SDカードは“消耗品”です。
高耐久タイプを使っていても、長期間使い続ければ劣化していきます。
2-3年ごとの交換を目安にすることで、いざというときに録画されていなかった…というリスクを減らすことができます。
不意のエラーや不具合に備えて、車内に予備のSDカードを常備しておくのも一つの対策です。
【まとめ】安心のために、信頼できるSDカードを使おう
ドラレコは事故やトラブル時の「証拠」として非常に重要な役割を果たします。
その録画データを記録するSDカードもまた、重要な役割を担っています。
だからこそ、信頼できるメーカーの高耐久モデルを選び、定期的に交換する。
ことですね。
参照: サンワサプライ 【2023年度版】SDカードには寿命がある!?「容量」と「転送速度」「価格」以外のメモリ選びのポイント

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