空冷ビートルのガソリン漏れを”J-Bウェルド”で修理【5年耐久実証】

J-Bウェルド

ガソリン臭の原因は給油口の穴だった

空冷ビートルを手に入れた時から、車内に充満するひどいガソリン臭に悩まされていました。

給油口の下、フェンダーにある樹脂のビーディングがガソリン漏れで変色してます。

ビーディングが変色
ビーディングがガソリン漏れで変色

最初は、ホースの交換、キャップのガスケット交換、ガスケットを二重にするとか、考えられる対策をひと通り試してみました。

しかし、どれも効果なし。

ある日、給油中にふと給油口を覗き込んだ時、ついに真犯人を発見しました。

燃料キャップをねじ込む金属部分に小さな穴が開いていたのです。

燃料キャップをねじ込むところに穴が空いている。
燃料キャップをねじ込むところに穴が空いていました。

走行中のカーブで燃料が傾くたびに、この穴からガソリンが漏れ出していたというわけです。

ホースやキャップなどの消耗品はワーゲン専門店にあるもの。、この給油口パーツは入手不可能でした。

交換パーツがないなら直すかしかない、J-Bウェルドを選んだ理由

「耐ガソリン」表記がある唯一の接着剤

そこで、耐ガソリン接着剤 J-Bウェルドによる穴埋め修理を検討することにしました。

ガソリンに耐性のある接着剤を探し回った結果、「耐ガソリン」と明記されていたのはJ-Bウェルド(J-B Weld)だけでした。

J-Bウェルドの特徴と性能

  • 2液混合型エポキシ系接着剤
  • 耐水・耐油(耐ガソリン)・耐酸性に優れる
  • 硬化後は鉄のような硬度を実現
  • ガソリンタンクやシリンダーヘッドの補修にも使用可能
  • 実用硬化 4-6時間 完全硬化 15-24時間
  • 耐熱温度 287℃ 抗張力352kgf/平方cm
  • 硬化後はグレー色

ネットレビューの注意点

ただし、ネットレビューには「ガソリンタンクに使ったが剥がれた」という声も。ガソリンタンクは圧力がかかることから、下地処理(足付けなど)がしっかりしてなかったのだと思います。

J-B オートウエルド
J-B オートウエルド(AW-20Z)

取扱説明書はこちら

メーカーに直接問い合わせてみた

推奨される修理方法

メーカーにといあわせました。

「J-Bウェルドを給油口にあいた穴(写真添付しました)の補修に使いたいのです。この部分に使っても問題ないですか?」

J-Bウェルドは耐ガソリン接着剤ですが、ガソリンタンクやホースは圧力がかかるため、単純な穴埋めだけでは危険です。

以下は海外サーキットでの修理例になります。

  1. 油抜き
  2. 足付け(サンドペーパーによる下地処理)
  3. 穴をV字カット
  4. ハンダ付け
  5. J-Bウェルド肉盛り・乾燥
  6. アルミテープ補強(J-Bウェルドを両面に塗布し、穴周辺を完全に覆って硬化)

注意点とリスク

これは参考例であり、お客様への推奨ではありません。下地処理の状況、仕上げなどが不良である場合とても危険です。

プロフェッショナルなアドバイスに感謝しつつ、自己責任で修理を決行することにしました。

実際の修理手順

私の技術では、ハンダ付けでの穴埋めができないので、代替案としてJ-Bウェルドのパテを使いました。

  1. シリコンオフで油抜き、足付け(下地処理)
    シリコンオフとサンドペーパーで下地処理をしました。
  2. パテで穴埋め
    J-Bウェルドスティールステックでしっかりと穴を埋めました。
  3. アルミ板で補強
    穴のより一回り大きいアルミ板をJ-Bウェルドで接着しました。
  4. アルミテープで密封
    最後に、J-Bウェルドを塗布したアルミテープをホースに巻き付けました。

5年後の検証結果:問題なし

5年経ちましたが、ガソリンの漏れはありません。J-Bウェルドは変色すらしていません。

穴をいめている。J-Bウェルドステック。
J-Bウェルド5年経過、劣化、変色なし。

実際、私も様々な修理でJ-Bウェルドを愛用していますが、一度も期待を裏切られたことはありません。

JBウエルド
JBウエルド

J-Bウェルドの25年保証

購入したら、「レシート」と「台紙」を保管すること。

万が一J-Bウェルドが固まって使用不能になった場合でも、25年保証で交換してくれます。

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