ガソリン臭の原因は給油口の穴だった
空冷ビートルを手に入れた時から、車内に充満するひどいガソリン臭に悩まされていました。
給油口の下、フェンダーにある樹脂のビーディングがガソリン漏れで変色してます。

最初は、ホースの交換、キャップのガスケット交換、ガスケットを二重にするとか、考えられる対策をひと通り試してみました。
しかし、どれも効果なし。
ある日、給油中にふと給油口を覗き込んだ時、ついに真犯人を発見しました。
燃料キャップをねじ込む金属部分に小さな穴が開いていたのです。

走行中のカーブで燃料が傾くたびに、この穴からガソリンが漏れ出していたというわけです。
ホースやキャップなどの消耗品はワーゲン専門店にあるもの。、この給油口パーツは入手不可能でした。
交換パーツがないなら直すかしかない、J-Bウェルドを選んだ理由
「耐ガソリン」表記がある唯一の接着剤
そこで、耐ガソリン接着剤 J-Bウェルドによる穴埋め修理を検討することにしました。
ガソリンに耐性のある接着剤を探し回った結果、「耐ガソリン」と明記されていたのはJ-Bウェルド(J-B Weld)だけでした。
J-Bウェルドの特徴と性能
- 2液混合型エポキシ系接着剤
- 耐水・耐油(耐ガソリン)・耐酸性に優れる
- 硬化後は鉄のような硬度を実現
- ガソリンタンクやシリンダーヘッドの補修にも使用可能
- 実用硬化 4-6時間 完全硬化 15-24時間
- 耐熱温度 287℃ 抗張力352kgf/平方cm
- 硬化後はグレー色
ネットレビューの注意点
ただし、ネットレビューには「ガソリンタンクに使ったが剥がれた」という声も。ガソリンタンクは圧力がかかることから、下地処理(足付けなど)がしっかりしてなかったのだと思います。

メーカーに直接問い合わせてみた
推奨される修理方法
メーカーにといあわせました。
「J-Bウェルドを給油口にあいた穴(写真添付しました)の補修に使いたいのです。この部分に使っても問題ないですか?」
J-Bウェルドは耐ガソリン接着剤ですが、ガソリンタンクやホースは圧力がかかるため、単純な穴埋めだけでは危険です。
以下は海外サーキットでの修理例になります。
- 油抜き
- 足付け(サンドペーパーによる下地処理)
- 穴をV字カット
- ハンダ付け
- J-Bウェルド肉盛り・乾燥
- アルミテープ補強(J-Bウェルドを両面に塗布し、穴周辺を完全に覆って硬化)
注意点とリスク
※これは参考例であり、お客様への推奨ではありません。下地処理の状況、仕上げなどが不良である場合とても危険です。
プロフェッショナルなアドバイスに感謝しつつ、自己責任で修理を決行することにしました。
実際の修理手順
私の技術では、ハンダ付けでの穴埋めができないので、代替案としてJ-Bウェルドのパテを使いました。
- シリコンオフで油抜き、足付け(下地処理)
シリコンオフとサンドペーパーで下地処理をしました。 - パテで穴埋め
J-Bウェルドスティールステックでしっかりと穴を埋めました。 - アルミ板で補強
穴のより一回り大きいアルミ板をJ-Bウェルドで接着しました。 - アルミテープで密封
最後に、J-Bウェルドを塗布したアルミテープをホースに巻き付けました。
5年後の検証結果:問題なし
5年経ちましたが、ガソリンの漏れはありません。J-Bウェルドは変色すらしていません。

実際、私も様々な修理でJ-Bウェルドを愛用していますが、一度も期待を裏切られたことはありません。

J-Bウェルドの25年保証
購入したら、「レシート」と「台紙」を保管すること。

万が一J-Bウェルドが固まって使用不能になった場合でも、25年保証で交換してくれます。

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