僕は大学生になり、運転免許を取りました。
もちろん初めて運転したのは、実家にあった父のフォルクスワーゲン、「かぶと虫」のハービーでした。
僕がハービーにばかり乗っていたせいで、父は自分のために別の車を買う羽目になりました。。
ないスネをかじって、本当に悪いことをしたと思います。
「お父さん本当にごめんなさい。」
でも、父の ハービー を運転するのは、とても楽しかったんです。
家族の一員だったハービーが、自分で運転すると、相棒になりました。
「あそこに行こうよ。」「はい。」連れて行ってくれます。
そんな相棒の窓に肘をつき、フラット4のエンジン音を聞きながらドライブするのが好きな大学生でした。
けれど、楽しい月日はすぐに過ぎ去りました。
卒業が決まりました。
大学を卒業後は、父から ハービー を正式に譲り受けて乗りつづけるつもりでした。
が、勤務が決まった先は東京。
駐車場が高いのにびっくり、それに給料が安すぎるのに、二度びっくり。とても車なんか持てません。
あのエンジン音聴きながらの運転の気持ちよさは忘れられません。
また乗りたいなぁ。だけど無理。と思いながら、社会人生活が始まりました。
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