銅ワッシャーはゴム並みのシール性あり ── センダーユニット交換で学んだこと

目次

ゴム並みのシール性、銅の実力!

銅は、金属なのにゴム並みのシール性があります。

柔らかい材質の銅は適度に締め付けると密着し、隙間を埋めることができることから、ガスケットとして使用できます。

その性質からオイルドレイン周りのワッシャー、センダーユニットを固定するワッシャーやとしても使われています。 

そんなこと、今回のトラブルまで全く知りませんでした。 

センダーユニット交換後のガソリン漏れで、銅ワッシャーの実力を初めて知ることになりました。


経緯

センダーユニット交換後、ガソリンが漏れた

新しく取り付けたセンダーユニットからガソリンが漏れていました。

ガソリン臭いと思ったら、駐車場にガソリンのしみがありました。

付属の白いプラスチック製ワッシャーは、見るからにシール力が弱そうに見え、これが原因だと思い込んでいました。

ニトリルゴムワッシャーに交換

ゴム製のワッシャーにしようと「耐ガソリン ゴム」で検索すると、ニトリルゴムが出てきました。 このニトリルゴムワッシャーは近所のホームセンターでも手に入りました。

プラスチックワッシャーをニトリルゴムに交換してみました。

ニトリルゴムワッシャー
センダーユニットのアース端子

それでも漏れました。

原因発見:アース端子部分から漏れていた

よく確認すると、アース端子の取り付け部分だけから漏れていました。

最初の取り付け方法は以下の通り:

  • センダーユニット ー>アース端子 ー>ニトリルゴムワッシャー ー>ねじ

アース端子とセンダーユニットの間から漏れてました

ニトリルゴムワッシャー一枚

対策1 アース端子をニトリルゴムで挟む→アースが取れない

今度は、アース端子をニトリルゴムで挟む形で固定してみました:

  • センダーユニット ー>ニトリルゴムワッシャー ー>アース端子 ー>ニトリルゴムワッシャー ー>ねじ
ニトリルゴムワッシャーサンドイッチ

ガソリン漏れは収まりましたが、アースが取れません。 ゴムは絶縁体なので、当然といえば当然でした。

対策2 銅ワッシャーで挟む→解決

調べてみると、銅ワッシャーという選択肢があることを知りました。 銅ワッシャーでアース端子を挟んでみました:

  • センダーユニット ー>銅ワッシャー ー>アース端子 ー>銅ワッシャー ー>ねじ
銅ワッシャーサンドイッチ

銅は適度に締め付けると密着し、隙間を埋めることができます。

銅ワッシャー完成版

これで、ガソリン漏れもせず、アースもしっかり取れました。


まとめ

金属なのにゴム並みのシール性があることに驚きました。 銅ワッシャーの実力を初めて知りました。

また一つ、勉強になりました。

注)銅ワッシャーは一度締め付けると変形して密封性が失われるため、再使用はできないそうです。

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この記事を書いた人

初めて運転したのは、父が大切にしていた空冷ビートル。
そして8年前、自分が初めて買った車もまた空冷ビートルでした。
フイルムカメラ、メカニカル時計、万年筆、古いモノを長く使いたい。いまも1974年式の空冷ビートルと暮らしています。

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