1974年式フォルクスワーゲン「ビートル」が来ました。

2017年末 仙台に中古のビートルを見に行った話の続きです。

ビートルのドアを開けたとき、懐かしい匂いにノックアウトされた僕でした。

ビートル独特の匂いにノックアウト

探していた条件のままのビートルが、目のまえにあるのです。

白くて、スチールダッシュ、フェンダー上ウインカー、全てがオリジナルのままです。

VW1200
おりじなるのまんま。

興奮しました。3年間もさがしていたんですから。

決して安い買い物ではないし、いままで、衝動買いで何度も失敗しています。

「一呼吸おこう。」自分に言い聞かせました。

 

中古品センターのオーナーに

「買う気満々なんですけど、妻に相談しなくてはいけません。2,3日でご連絡しますので、キープしておいてください。」

帰る途中の新幹線のなか、本当にあの車は僕のものになるのか、オーナーが他の人に売ってしまうのではないか。すごく不安だったことを覚えています。

帰って妻に話したら、あっさりOK!

 

すぐ電話して、「買います!来週また行きます。」

そして、交換する部品などの打ち合わせををし、内金を払ってきました。

 

それから3ヶ月。

2018/2/23の夜、仙台から、これから東京にむかいます。と連絡が入りました。

 

いよいよあのビートルが来るんです。ビートルが自分のものになる。

 

その日は、なんと父の命日でした。

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フォルクスワーゲン「ビートル」の匂い。

東京は、公共の交通機関が発達していて、車がなくても全く問題はありません。

が、50歳も半ばになり、一度は自分の車を持ってみたいと思ってました。

死ぬまでにもう一度乗たい車は何?

と訊ねられれば、それは父が乗っていたのと同じ、白いビートルでした。

1.スチールダッシュボード。
2.フェンダーの上にウインカー。
3.安全のためにヘッドレスト付き。
4.ストック車高。
5.鉄ホイール。
とにかく、オリジナルのまま! 

そんな車は見つかるかな、ネットで出てくる中古車は、オーナーの好みに変えられているものが多かったです。それはそれでカッコがいいのですが、僕にはふつうがいいのでした。

三年間、探し続けて、そして、その車は仙台にありました。2017年12月のことです。

早速休みの日に見に行きました。

「1974年式 1200CC ワンオーナーカー アトラスホワイト」

バンパーステーはサビサビで、ゴムもこんな感じ。

塗装の艶はなくなり、ゴム類もかろうじて付いているような状態です。でもまつたく「普通」のかぶと虫がそこにいました。

 

全く普通。何もいじらず。

「試しに運転していいですか?」

と、ドアを開けた途端、一瞬タイムスリップをしたかのようでした。

25年間記憶から完全に忘れていた「かぶと虫」、あの匂いがしてるのです。

匂いの記憶は、不思議でした。どんな匂いか表現不可能ですけど、匂いを嗅ぐと記憶が蘇ってくるようでした。

その匂いで完全にノックアウトされてしまいました。

運転してみるとパワーはありませんし、左方向指示器もでません。燃料計はゼロのまま。

でも、この車を逃したら、もう二度と出会えないと思いました。

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