これはなにかの試練なのか?

多くの空冷ワーゲン専門店で断られる中、

「一度みせて。」というお店がとうとう見つかりました。

 

この頃は更にひどくなり、バッテリーからでるガスが出ているようで、運転しているとそのガスで気持ち悪くなります。

新品。半密閉。Bosheのバッテリーなのに、おまけによく見ると、バッテリー液が滲んでます。

  

数日後、お店に向かいました。

ジェネランプ。止まってしまうこと。ブレーキが抜けたこと。なんだかんだ細かく話しました。

おじさんいわく。

「オーバーチャージしてる。オルタネーター、レギュレーターの交換が必要。ガスもそのせい。」

半世紀近く使ったレギュレータです。

「ブレーキは抜けることはもうないけど、シューが限界なのと、ドラムも交換した方がいいね。」

こちらは神様にすがるような気持ちですから「はいお願いします。」です。

「でも、ブレーキドラムは高いから、今回はやめておきますか。。。」おじさん、お客さん目線です。

「ぜひともお願いします。」

二週間たち、完了の連絡がありました。

ああこれで終わった。

「ありがとうございました。」

安心して帰路につきました。

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今度は止まりました。

不具合は直しました。これで大丈夫。

と思いきや。

次の日、止まりました。

ジェネランプが点灯したので、なになに? と思っているうちに止まりました。 

ヒューズボックスの端子が溶けました。

端子が溶けました。ヒューズでなく。

「ヒューズボックス交換。

原因わかんね。」

原因がわからないって。。。。

 

それから二日後、エンジンがかかりません。JAFに来てもらい見てもらいました。

バッテリーが力尽きました。

自分で交換。

確かに、古いかも。。。。

その後、ヘッドライトのスモールが切れました。二週間で二回も。

電気系統がおかしいのかな。

と思っていたら、

ブレーキが抜けました。

踏んでもスカスカです、焦りましたが、ハンドブレーキで止まりました。

駐車場からでたばかりでスピードが出ていないこと幸いでした。 

「こないだ交換したホースが不良品だったよ、無料で交換しておいたから。」

大事故になってたかもしれないんだから。

 

お店との相性が悪いのかもしれない、と別の店を探すことにしました。

 

しかし。。。。購入した経緯、車の状態など事細かく説明すると、

「ハズレ引いたね」

「ビートル、中古車センターで買ったらだめでしょ。」

「安物買いの銭失いじゃないの?」

「ヤナセいったら。」

自動車業界の方は、皆様直球です。

私には、打ち返すような技術もなく、退散するのみ。なかなか見つかりません。

 

そんなこんなで、めげかけたとき、

「一度見てあげようか、再来週なら開いてるけど」

と、言ってくださったお店がありました。

ウェブサイトには、にこやかな天使のようなご主人の顔がありました。

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とりあえず、気になるところは直しました。

我が家の一員となったビートル。直すところがたくさんありました。

買ってもいないのに、直してくださいって、虫がよすぎるのではないか?

とおもいつつ、都内の空冷専門店Aを訪ねました。

「いいよー。点検して悪いところ見とくから。。」と

あっさり。拍子抜け。

ウインカーの接触が悪いです。

レバーを微妙に動かしてて点滅するところを探すのです。曲がり角では結構神経を使います。(よく車検通ったとおもいます。)

これは交換。

 

ブレーキは踏むたびに、ゴリゴリと音がします。

ブレーキ関係、ごっそり交換。

 

ガソリンメーターは、3/4で突然Emptyになります。

センダーユニット交換。

 

配線が途中で切れている。

ライトスイッチの接触が悪く、しっかり引っ張らないとライトがつきません。

ライトスイッチ交換。

 

凸凹道だと、ゴンゴン音がします。

なんとかブーツ、ショックその他交換。

 

ローのギアが抜けます。ギアを左手で押さえなくてはいけません。

この修理は大掛かりで別途。

 

ああ、これで大丈夫。とおもいきや、まだまだこれは始まりにすぎませんでした。

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1974年式フォルクスワーゲン「ビートル」が来ました。

2017年末 仙台に中古のビートルを見に行った話の続きです。

ビートルのドアを開けたとき、懐かしい匂いにノックアウトされた僕でした。

ビートル独特の匂いにノックアウト

探していた条件のままのビートルが、目のまえにあるのです。

白くて、スチールダッシュ、フェンダー上ウインカー、全てがオリジナルのままです。

VW1200
おりじなるのまんま。

興奮しました。3年間もさがしていたんですから。

決して安い買い物ではないし、いままで、衝動買いで何度も失敗しています。

「一呼吸おこう。」自分に言い聞かせました。

 

中古品センターのオーナーに

「買う気満々なんですけど、妻に相談しなくてはいけません。2,3日でご連絡しますので、キープしておいてください。」

帰る途中の新幹線のなか、本当にあの車は僕のものになるのか、オーナーが他の人に売ってしまうのではないか。すごく不安だったことを覚えています。

帰って妻に話したら、あっさりOK!

 

すぐ電話して、「買います!来週また行きます。」

そして、交換する部品などの打ち合わせををし、内金を払ってきました。

 

それから3ヶ月。

2018/2/23の夜、仙台から、これから東京にむかいます。と連絡が入りました。

 

いよいよあのビートルが来るんです。ビートルが自分のものになる。

 

その日は、なんと父の命日でした。

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フォルクスワーゲン「ビートル」の匂い。

東京は、公共の交通機関が発達していて、車がなくても全く問題はありません。

が、50歳も半ばになり、一度は自分の車を持ってみたいと思ってました。

死ぬまでにもう一度乗たい車は何?

と訊ねられれば、それは父が乗っていたのと同じ、白いビートルでした。

1.スチールダッシュボード。
2.フェンダーの上にウインカー。
3.安全のためにヘッドレスト付き。
4.ストック車高。
5.鉄ホイール。
とにかく、オリジナルのまま! 

そんな車は見つかるかな、ネットで出てくる中古車は、オーナーの好みに変えられているものが多かったです。それはそれでカッコがいいのですが、僕にはふつうがいいのでした。

三年間、探し続けて、そして、その車は仙台にありました。2017年12月のことです。

早速休みの日に見に行きました。

「1974年式 1200CC ワンオーナーカー アトラスホワイト」

バンパーステーはサビサビで、ゴムもこんな感じ。

塗装の艶はなくなり、ゴム類もかろうじて付いているような状態です。でもまつたく「普通」のかぶと虫がそこにいました。

 

全く普通。何もいじらず。

「試しに運転していいですか?」

と、ドアを開けた途端、一瞬タイムスリップをしたかのようでした。

25年間記憶から完全に忘れていた「かぶと虫」、あの匂いがしてるのです。

匂いの記憶は、不思議でした。どんな匂いか表現不可能ですけど、匂いを嗅ぐと記憶が蘇ってくるようでした。

その匂いで完全にノックアウトされてしまいました。

運転してみるとパワーはありませんし、左方向指示器もでません。燃料計はゼロのまま。

でも、この車を逃したら、もう二度と出会えないと思いました。

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